ReadCacheシステム
技術情報
読み込みキャッシュ
サーバーから読み込んだデータを端末にキャッシュしておけば、2 度目以降はデータ要求は不要に──。
OS やアプリケーションで使うデータの中身は、アップデートがあっても、
毎回ほとんどがおなじであることに着目した、ReadCacheシステム の独自のアイデア。
これが、高度領域での実用化は不可能と言われてきたシンクライアントを
現実のものにした特許技術です (特許第4,808,275号)。
このシンプルなアイデアの上に工夫を重ねて、データトラフィックの 99 %削減という劇的な効果を達成した、
CO-CONV の誇る独自技術です。
「いつでもキャッシュ」機構
ReadCacheシステム のキャッシュは、ディスクイメージのアップデート時、
ロールバック時をはじめ、いずれの時点においても有効です。
サーバーのディスクに変更が加わえられても、変更部分のみを削除し
(そして「変更部分」は通常、ごくわずかです)、他の部分は保持しつづけます (特許第5,290,287号)。
だからつねにキャッシュ有効時の低負荷を前提とした、ローコストな設計が可能になるのです。
小さいキャッシュ領域
OS やアプリケーションなどサーバー上のディスクイメージの内容のうち、
大半は「一度も利用することのないデータ」です。
ReadCacheシステム では、キャッシュ領域に「実際に利用したデータ」のみを保持。
利用していないデータは保持しないため、キャッシュに必要な HDD の領域はごくわずかですみます。
一般的な例では、ディスクイメージが 100GB 程度であっても、
20GB 程度のキャッシュ領域を用意すれば十分です。
起動時の挙動と「プリフェッチ機能」
ReadCacheシステム なら、ブートローダーなどWindowsの構造上必要なデータの読み込みを除けば、起動時のトラフィックはほぼゼロ。
数百台の同時起動でもネットワークに負担をかけず、単体マシンと同等の起動速度を実現できます。
起動時間のさらなる短縮を図るため、
ReadCacheシステム では「データ先読み機能 (プリフェッチ機能)」を用意しました。
キャッシュされたデータを、低速な HDD からより高速なメモリーにいったん読み出し、
メモリーから起動することで、シンクライアント化に伴うオーバーヘッドを意識させない起動時間を実現しています。