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CO-Store

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技術情報

CO-Store の概要

CO-Store は、PVS (Citrix Provisioning) による ネットブート式シンクライアントシステムの管理方法を効率化するとともに、 システム管理のためのさまざまな独自機能を提供します。
ネットブート式シンクライアントシステムでは、OS、アプリケーションなど、 PC の起動ディスクを含む作業環境を端末に保持することなく、サーバー側に仮想化して保存することで、 システム全体のセキュリティ、管理性を高めます。 この仮想化された起動環境のことを「ディスク」と呼び、端末 PC は、 サーバーから「ディスク」の配信を受けて起動します。
ディスクの内容は必要に応じてアップデートする必要があり、 アップデートされた内容をそれぞれのサーバーに配信する必要があります。
また、サーバーには複数のディスクを作成することができ、 管理者は、どのディスクをどの端末に割り当てるかを指示する事ができます。
これら、ディスクの内容の管理と、端末の管理を効率化するソフトウェアが、CO-Store です。

ディスク管理

CO-Store では、ディスクのアップデートに際して、 旧バージョンのディスクと新バージョンのディスクの差分だけを保持する差分管理システムを採用しています。 アップデートの前後で変更されるデータは全体のごく一部であるため、 差分管理システムによって大幅にストレージ容量を節約することができます。

CO-Store は、差分ファイルの管理方式に特許取得の独自技術を数多く投入しています。
差分管理はその性質上、アップデートをくり返すたびにファイル数が増加する結果、シークタイムが大きくなり、動作速度が低下する欠点があります。 CO-Store ではこの欠点を、10 世代ごとにファイルをマージすることで、 数百世代のバージョン管理であっても速度劣化なく行うことを可能にしています。
また、差分管理では各差分ファイルが相互に依存関係にあるため、中間ファイルを削除できないなど、 中間バージョンの取扱に困難が生じます。 CO-Store では、マージファイルと差分ファイルを平行して管理する方式を開発することでこの欠点を克服し、 自在な中間バージョンの取扱を可能にしました。

これらの工夫の結果、「全ディスクを毎日アップデートして常に最新のファイルを提供する」といった運用も可能になりました。 セキュリティを考えるなら、CO-Store が最適です。

配信・バックアップの完全自動化 ──「待ち時間ゼロ」

CO-Store では、これまでシステム管理者の大きな負担だった「待ち時間」を、 実質ゼロにまで減らすことに成功しました。
ディスクをアップデートした後、他のサーバーからもそのディスクを利用するためには同期させる必要があります。 CO-Store ではこれを完全に自動化。 バックグラウンドで同期されるため、管理者はサーバー間同期を意識する必要がありません。
さらには、最新のディスクを全サーバーが共有できるため、同期が完了するのを待たずとも、 他のサーバーからも最新のディスクを利用できるようになりました。
これらの工夫に加えて、アップデートをスケジュール化してしまえば、 サーバー管理者はルーティン作業や待ち時間に悩まされることなく、本来の、 生産的な活動に時間を振り向けることができます。 サーバー管理の現場を知る CO-CONV ならではの、管理者のための機能です。

シンプルなインターフェイス ──「だれでも管理者」

CO-Store Console

CO-Store の管理画面はごらんのシンプルさ。
目に触れる情報を日常の作業に必要十分なものにしぼり、高度で複雑な操作は背後化することで、ミスの可能性を最小化し管理者の心的負担を取りのぞきます。
万一ミスが起きても、ロールバック自在の CO-Store ならいつでもやり直し可能だから、 思い切って触ってみることができます。
これらの工夫によって、高度なスキルを持った管理者でなくても操作できる 「だれでも管理者」を実現しました。

無停止運用を可能にする、優れた冗長性能

CO-Store は、PVS の持つ堅牢性と優れた冗長性能をフルに活用。
メンテナンスでサーバーを停止しても、緊急のトラブル時にも、 システムの稼働を継続したまま即座に負荷分散されます。
サーバーが復帰すれば、ふたたび均等にリバランス。 PVS の優れたリバランス性能を最大限に活用することで、サーバーの可用性を最大化できます。

多機能ブートセレクタ「CO-Booter」とパッケージを統合

多機能ブートセレクタ「CO-Booter」を CO-Store に統合しました。
端末の起動時に、オリジナルのデザインの認証画面を表示できるほか、起動ディスクを選択できるため、 一台の端末を複数人で共有する共用端末などに便利な機能です。