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CO-Spray

CO-Spray

技術情報

通信手段に縛られない、斬新なシステム設計を

CO-Spray は、ひな型機のブートディスクをイメージ化して端末に配信します。
配信は、更新差分についてのみなされ、端末の稼働中にバックグラウンドで実行することができます。
この配信のプロセスを無線LANのみで実現できるため、〈無線LAN + ノートPC〉の演習室や、学生への端末貸し出しなど、従来は不可能だったPCの使い方を可能に。
ネットブートとも、従来のディスク配信とも違う、まったく新しいソリューション。
──── それが、 CO-Spray です。

Microsoft の VHD ブート技術を活用

CO-Spray の一連のプロセスには、Microsoft 社の信頼ある VHD ブートのテクノロジーが用いられており、従来のディスク配信に比べ、遥かに安定した稼働を実現しています。
配信技術の進歩のみならず、端末の稼働にも特長が。
端末の起動に仮想レイヤーを挟まず、直接に VHD ファイルから起動させるため、仮想化に伴う性能のオーバヘッドが生じない点も大きな特長です。

書き込みキャッシュの初期化による環境復元

共用端末のセキュリティのために必須の機能である環境復元は、書き込みキャッシュを別ファイルに保存し、再起動時にこれを初期化することで実現。
優れたディスク配信機構に、軽快な環境復元機能をあわせ持たせた、シンプルかつ高性能なまさに次世代ディスク配信ソリューションと呼ぶべき製品です。

無線 LAN で、大容量ファイルを

CO-Spray では、差分管理によって配信データを最小限にとどめていますが、 差分イメージは大きいときで数 GB にもなります。
こうした大容量ファイルを無線で数十台数百台に配信するために、サブネット間、サブネット内、それぞれについて、負荷軽減のためのさまざまな技術を導入しています。
その1つの例が、 UDP ブロードキャストの活用。
理想的には1回の配信のみですべての端末に配信を終えられるよう、ブロードキャストを利用しつつ、 取りこぼしたデータの再配信に工夫を凝らすことによって、トラフィックを最小化しています。

「急がば回れ」── システム運用の発想の転換

すべて物事は速い方がよい ──?
全体の効率を考えると、個々の最速が必ずしも全体最適とは限りません。
CO-Spray では、稼働中の端末に負荷をかけずにバックグラウンドで配信する、いわば「ほどほどの速度」を選択することで、実用的な配信速度と、無線 LAN での配信を両立させています。
あえて最速の手段を選択しないことで、全体の最適を得る。
そこにはこれまでの「常識」に挑戦するような、技術上の発想の転換が込められています。