プレスリリース
シー・オー・コンヴ、大規模サーバ不要のシンクライアントソリューション『ReadCacheシステム2.0 for Citrix Provisioning Server』を発表
~インターネットごしにネットブート~
2008年9月30日
株式会社シー・オー・コンヴ (所在地:京都市左京区 代表取締役:丸山伸)は、 ReadCacheシステム2.0 for Citrix Provisioning Server を発表いたします。
ネットブート型シンクライアントとしての Citrix Provisioning Server の利点をそのままに、 大規模サーバを不要にし、クライアントの集約率を向上させます。 また、インターネット回線での利用が可能になるなど、ネットブートの新しいマーケット展開を実現します。
なお、本ソフトウェアの販売総代理店として日本電気株式会社と契約いたしました。
製品詳細
Windows システムの安定運用と管理コスト削減のために、Citrix社の製品であるCitrix Provisioning Server システム を活用したネットブート型シンクライアントでのシステム構築が選択されることが増えています。 Citrix Provisioning Serverシステムはクライアントのディスクアクセスをサーバに集約します。 そのため、システムの安定化を図るには、ディスクアクセスの負荷に耐えられるようにサーバの台数を調節し システムを構成する必要がありました。
この度、当社にて開発した「ReadCacheシステム2.0 for Citrix Provisioning Server」は、 クライアント側に独自のディスクキャッシュ機構 (特許出願中) を組み込むことで、サーバへの負荷を大幅に軽減します。 安定運用と管理コストの削減ができるというネットブートの利点はそのままに、 ネットブートを感じさせない動作速度とクライアントの集約率向上を実現します。 動作試験では、サーバ1台でクライアント200台一斉起動の実績を実現しました。
ReadCache システムの特徴
- Citrix Provisioning Server vDisk (*1) に対する読み込みキャッシュを クライアント側のローカルディスクに構築することで、クライアントは、 1回目はサーバからデータを読み込みますが、2回目以降は手元の読み込みキャッシュからデータを読むようになります。
- サーバから読み込まれたデータはクライアント端末のハードディスクに暗号化されて保存されます。
- ハードディスクの故障時には 従来のCitrix Provisioning Serverシステムとして起動します。(*2)
- 読み込みキャッシュの機能により、同じデータの2回目の読み込み時にはネットワークアクセスが発生しません。 再起動をしてもキャッシュした内容は有効です。(サーバ上のイメージが更新されていない場合)
- サーバの負荷が軽減することでクライアントの起動速度の改善が期待できます。
- サーバ1台にクライアント200台の一斉起動試験をクリアしました。
(*1) vDisk : 仮想起動イメージ
(*2) Citrix Provisioning Server システムは、クライアント端末にハードディスクのない状態でも動作します。
Ver.2.0 での新しい機能
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差分更新機能
ReadCacheシステム(1.0)for Ardenceでは、サーバ上のvDiskが更新された際には手元のキャッシュの 内容はすべて消去していましたが、ReadCache2.0 では変更された部分のみを消去し差分を更新する 「差分更新機能」が追加されました。
そのため、1回目の vDisk 配信以降サーバへのアクセスはほぼ発生せず、キャッシュに蓄積される効率も向上します。 -
クライアントGUIツール
GUIツールが追加されました。キャッシュの動作状況の表示、有効/無効の設定に加え、 ハードディスクの障害時にメールで通知できるようになりました。
※ 文中に記載されている社名および製品名は各社の商標または登録商標です。
リリース詳細
リリース全文 (PDFファイル: 2.73M) をご覧ください。
リリース掲載
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